これはE.L.E.M.E.N.Tのセキュリティについての内容です。
E.L.E.M.E.N.Tには、プロジェクト(例えば格闘モードの場合、ファイターやフィールドなどを指します)を作った人「制作者」の情報をまとめて「制作者の情報」としてプロジェクトに添付することができる機能があります。
この制作者情報をまとめたデータを「制作者証」と言います。
今回は、これについて少し解説しようと思います。

制作者証には、制作者名などの情報を格納します。
(他にもSNSやホームページのアドレス、連絡先メールアドレスなどを任意に含めることもできます。)

しかし、これだけではわざわざ「制作者証」という形式を作る必要はありません。
この制作者証には、情報をまとめる他にメインの役割である「デジタル署名」という役割を持っています。

デジタル署名とは、その制作者が正しい制作者であること(なりすましでないこと)や、プロジェクトが不正に改変・改ざんされていないことを検証するための技術です。
つまり、制作者証は公開したプロジェクトの正当性を確認するためのものです。
(デジタル署名について詳しく知りたい方は別途検索してください)

制作者証は制作者情報とデータの改ざんを検出するための「公開鍵」からなる「公開情報」と、制作物に署名(制作者が本人であることを証明するための処理)するための「秘密鍵」に分かれています。
このうち、制作物に添付するのは「公開情報」のみで、秘密鍵は流出することがないよう厳重に保管してください。
秘密鍵が流出すると不正改変やなりすましに遭う可能性があります。

E.L.E.M.E.N.Tは、開発にあたって参考にしている「M.U.G.E.N」というソフトにある様々な問題点を解決することを目的の1つとして開発されています。
M.U.G.E.Nでは、制作物を制作物の意図に反して改変したり、他人の制作者になりすましてキャラなどを公開したりすることができる問題がありました。
制作者証はこれを解決するために開発しました。

ちなみに、複数の制作者が1つの制作物を作る場合は「共同制作者証」というものを使います。
こちらは複数の制作者証をまとめることができる機能を追加したもので、初回に共同制作者証を作成するときに作成する「仮共同制作者証」を各制作者同士が秘密鍵で署名し、最後にそれを結合することで完全な共同制作者証が完成します。

近日、E.L.E.M.E.N.Tのα版の公開を予定しています。
そこに制作者証作成ツールを含める予定ですので、興味があればその時に試してみてください。

この辺りの詳細は、後日開発が進めば公式解説Wikiにも記載しますので、そちらもご覧ください。

※この情報は開発中の内容です。後ほど変更になる場合があります。